ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/09/11 Fri. まだ生きている。

はっと気がつくと今日はセプテンバーイレブンス 9.11 だ。

2001年のできごと、もう19年も経ったのか…。

あのころはヒロもママさんバレーをやってて、この日の夜も練習があった。

僕は一人でテレビのニュースを観ていた。

夜10時過ぎに帰ってきた彼女に言った。

「映画みたい…」

あれから19年……世界にも、自分にもいろんな出来事があった。

まだ生きている。

 

体重がいっきに1キロ増量して73.40キロ!

2020年マックスになってしまった。

昨日は木曜日で3食きっちり食べてしまう日。

一時的なものと信じたいが、これまでは73を越えることは無かった。

緩んでるとしか言えない。

 

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昨日の写真、きょうも腕立て伏せとスクワットはやりました。

 

朝からYou-Tube配信の陸上の日本インカレを観る。

ずっと新潟の陸上競技場をネットの窓から見続けていた。

何をしても疲れが溜まっていく感覚がある。

動いても、じっとネット配信映像を観ていても、日記を書いていても、編集していても、

食事をしても、酒を飲んでも、ぬいぐるみを愛でても…。

逆にジョギングしたり、水中を歩いたり、ストレッチをしたりする方が疲れない。

気のせいかもしれないけど。

疲れると隙あらば昼寝をする。

ときに2時間近く寝たりする。

生活リズムとしてはよくないと知りつつ。

さ、寝よか と決めて身体を横たえるときの何とも言えない幸福感。

 

夜になって新潟から素材が送られてきて編集、コメント書き、アップロード。

作業しながらつい飲んでしまう。

体重は減らないな。

2020/09/10 Thu. ステイ? or GO TO ?

いつもより朝が早い木曜日。

ナレーションの手直しは終わってるし、テレワークしたいなと思ったが…

雨は降ってなかったし、行かねばならぬ案件も出来たので出勤する。

当初はあす実家に帰省するつもりだったが特に大きな理由もなく中止を決める。

天気予報がイマイチだとか、チケットを用意出来てないだとかの理由。

とにかく動くこと、移動することが億劫になっているのだ。

世間の圧はあるにしろ、行動範囲が急速に狭まってしまった。

当初は狭いながらも楽しい我が家的な雰囲気が新鮮で悪くないと思ったこともあった。

もちろん、年齢からして拡大より縮小傾向にある時期にコロナだ。

マスクしたままで長時間行動するのも気が進まないし、と。

ステイする理由がGO TO する理由に勝っている。

 

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走れ! 映画「ソワレ」より。

 

昼ごはん、天五のスシローへ行く。

6月にも来たが店はまたひとつ厳戒態勢になっていた。

カウンターに前にはなかった透明アクリルの仕切り板ができた。

かなり狭い。

正直言って空いてる時間帯にそこに押し込められるのは窮屈この上ない。

3皿食べてそそくさと出る。

回転寿司屋がそれなりに苦戦してるのはわかるけど息苦しいのは勘弁して欲しい。

いぶきうどんへ行く。

オープンキッチン、立ち食い、仕切り板なし。

かけ小、相変わらず出汁が旨い。300円の至福。

 

小野寺史宣「ひと」を読み始めて、冒頭の揚げものの描写に得心する。

ひと

ひと

 

 

いわく…

・揚げる たぶん人類がしたなかでもかなり高度な部類の発明

・焼くことは思いつく。でもそこから揚げにたどり着くまでには長い時間がかかっただろう。

・あまりうまくないものでもとりあえず揚げちゃえば食えるんじゃないか?

とにかく揚げたてのフライものは何でも旨い。

しかも肉屋の前で売られているコロッケやハムカツやミンチカツには恐るべき吸引力がある。

肉屋で買った揚げたてのコロッケ+冷えた缶ビール+そこらの公園のベンチ。

世界の終わる日にしたいことのひとつ。

 

帰宅して編集の手直しをして、デスク下で昼寝する。

寝入るときにしばらく本を読むのが常だがきょうは本なしですぐに眠りに入る。

すごく気持ちいい。

このまま朝までだって眠れそう。

19時過ぎに起こされる。

夕食後、しばらくテレビを見て、10時にプールへ行く。

夜の空気が気持ちいい。

来週はミニ番組の担当は外れている。

貴重な平日の休み、そろそろ動こう。

2020/09/09 Wed. 秋の粒

もう一週間の半ば、秒針が高速でグルグルと回転している。

時の経つ速さにそんな映像が浮かぶ。

体重は72.50と微減、朝は3日連続で走る。

けさは涼しく感じた。

空気中に秋の粒子が混じり始めた。(ウイルスみたいに)

いつか終わるのだ。

あのしつこい夏だっていつか終わる。

コロナもいつかは終わる……はず……いつだ?

 

9月、誰もいない海辺のバスケットコート、その脇に月見草が咲く。

食卓にも秋が届く。

マルナカに筋子が売られていたそうで、自家製のいくら醤油漬けです。

これも秋の…粒か。

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北の海の豊穣、炊きたてのササニシキにのせて。

天気は不安定、雨が降らないうちに出勤。

昼イチでニュース斑会、その後、ポスプロでテロップのチェック。

番組告知動画の字幕入れをしていたら、いつのまにか時間が過ぎる。

最近、ときどきラーメンが食べたくなる。

時にラーメン好きではないので、食べるのは季節に一度くらいのペース。

自粛期間を含めて西宮「もっこす」で2回、阪神のスナパの「かどや食堂」で2回食べている。

体重のことを考えたら控えねばと思うのだが食べたいものを食べたいときに食べるのは至福だ。

減量が進まないのはこのトシになって今さら“食べたいものを食べる”欲求を抑えると、

残り少なくなった愉しみをひとつ確実に失うと思うからだ。その先を考えない浅はかな考えだが。

ええトシになると、その先ばかり考えてもつまらない人生になってしまう。

以上、ラーメンを食べるための言い訳。

 

仕事終わりで京橋の街へ彷徨い出る。

キムラヤを覗くと本日休業、岡室酒店を覗くとカウンターがすき間なく埋まっている。

以前なら いける 状態だが今は 避けたい 状態。

岡室の向かい側に「丸京」というラーメン屋があった。

その隣には新しく出来た立ち吞みがあった。

きょうはラーメンにする。

ラーメン屋らしい朱のカウンター。

丸京、はじめて食べる。

中華そば750円、他には鶏しょうゆラーメン750円がある。

最初は定番。

出てきたのは天下一品?を思わせる濃厚スープ系。

これは豚骨ベースだろうか?

麺少なめが嬉しい。

なかなかいけますね。

季節に一杯ペースのラーメン、今年はすでに使い切ってしまった。

 

帰宅してウイスキーをロックで飲む。

仕事した日は、たいしてしてないが、飲みたい。

我慢はしない。

体重を落としてからにしましょうという内なる声を無視している。

きのうamazonで短編映画をもう一度飲みながら見ようと思ってたのだが、

You-Tubeでサッカートーク動画を見始めたら止まらない。

昨日は那須のチャンネルだったけど、今日は水内(元浦和レッズ)のチャンネル。

それぞれ、その世代の選手をゲストに、ま、つまり吞み会的なトーク。

野人 岡野の回を3本観てしまう。

テレビつけっぱなしで酒飲みながらバラエティ観てゲラゲラ笑って過ごしました。

減量はマジメにしましょう。

 

以下、数枚の写真をアップしときます。

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2020/09/08 Tue. 減らないッス

7時半起床、体重は減らない。

減る要素がないので減らないで当然なのでクレームはないです。

減らそうという意志はあるので、さて、何をして減らすかが課題です。

減量経験は豊富でベテラン、なので方法は知っています。

第一に食事制限、次が有酸素運動、ベストは両方同時進行。

生涯でもっとも減らしたのは30代はじめの頃。

半年で88キロから68キロと20キロ落とした。

方法はロードバイクで毎朝1時間くらい武庫川の河川敷を走ることと食事のカロリー制限。

そもそも88キロなんて異常な数値だったことと、まだ若かったので代謝もよかった。

以後は病気以外では下げ幅3キロくらいがせいぜいだろう。

今回も3キロちょっと減らせば68キロくらいになって身体感覚が楽になる。

さて、どう減らすか?

まだ暑いので有酸素運動を長い時間するのはダメージが大きい。

もう若くないし。

ここは毎日少しずつ走って、メインは食事制限だろうな。

昼間ではヒロといっしょに食べるので白米を減らすくらい。

夜、まず3日間ほど節制して様子を見よう。

飲まない、あるいは飲むならカロリーの高いもの、糖質のものは食べない。

 

最低限の3キロ走る。

申し訳程度に秋めいてきた。

海辺は空気が大きな塊で動いている。

風が心地いい。

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御前浜橋のたもと、雑草刈り終了、ここは野良猫たちの住み処だった…

日記を書くのに時間を費やした。

自主的に仕事と決めた去年のインカレ動画のまとめ記事に手とつけられずに出勤。

編集チェック後、内科クリニックに電話予約して定期検診。

血圧130-80、血中酸素98 血圧が少し高めなのは自転車で走ったせいか。

薬をもらって7時過ぎ、腹が激減り。

きょうは食事制限出来ないな。(笑)

「もっこす」へ行こうとするがお休み、ひとりで「来たろう」もいいかなと思うが混んでいる。

家の近所の丸亀製麺でざるうどんを食べる。

鶏天と春巻きをつけてしまう。

帰宅してハイボールを作ってソーセージエッグと鮪の一夜干しで飲む。

減量は明日から。

 

きのう観た映画の「ソワレ」の監督作品を3本観る。

いずれも20分から30分の短編でamazonで配信されていた。

外山文治という福岡出身の40歳。

“老い” をテーマにした作品群、短いがどれも心に残る。

映画 | お知らせ | 外山文治

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観た順番に…(予告動画とデータにリンクしてます)

 

「春なれや」(2017年)吉行和子と村上虹郎が主演。警察官役で篠原篤が出ていた。

キャッチコピーは「来年も咲くと決めた。」 

熊本の菊池が舞台。満開の桜とCoccoの歌が印象的な作品。

 

「わさび」(2017年)芳根京子が主演。舞台は飛騨高山、懐かしい街、もうしばらく行ってない。

キャッチコピーは「「わたしの人生、甘くないッス」 

芳根京子がいい。きれいな女優だなとは思ってたけどちょっと男っぽい体育会的な彼女もいい。

 

「此の岸のこと」(2010年)老老介護の果てに思い出の湖で心中を図った夫婦の台詞のない物語。 

キャッチコピーは「ともに旅を終えよう」

誰が見てもドキュメンタリー映画だと思うが、実はワークショップ出身の役者が演じている劇映画。

台詞が一切無い。いまの自分にとっては胸に迫る重い映画。でも、これも覚悟しておかねば。

ラストの雪のシーンを見ると…悪くないかもと思えた。うーむ、覚悟は出来ないけど。

 

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2020/09/07 Mon. ソワレ、切ない夜会

「ソワレ」@MOVIXあまがさき

チケットは30分前に自販機で買った。

座席指定も特に気にするでなくいつもの少し後ろ目の端っこにした。

上映5分前に入ると82席のシートには誰もいなかった。

いずれ数人は来るだろうと思ったがブザーがなって予告編や映画泥棒が始まっても一人だった。

今までも特に塚口サンサン劇場では数人で見たという経験はあるが、これは初体験。

生まれて初めてのスクリーン独占の2時間弱が始まった。

誰か知らないおっさんやおばさんと二人っきりよりはいいか。

 

この映画を観たいと思ったのは主演の女優だった。

いわゆる女優が目当て。

Netflixで見た「37」という映画の後半に少しだけ出てくる女優さん。

車いすの主人公の双子の姉妹という設定で、彼女はタイの施設でボランティアとして働いていた。

芋生悠(いもおはるか)という女優。

今回は村上虹郎(「デストラクションベイビーズ」)とのダブル主演だ。

 

「燦燦 さんさん」の外山文治監督が、村上虹郎と芋生悠演じる若い男女の切ない逃避行を描いたドラマ。豊原功補、小泉今日子、外山監督らが立ち上げた映画制作会社・新世界合同会社の第1回プロデュース作品。俳優を目指して上京した翔太は、俳優では芽が出ずに今ではオレオレ詐欺に加担してなんとか食い扶持をつないでいる。ある夏、翔太は故郷の和歌山にある高齢者施設で演劇を教えることになり、その施設で働くタカラと出会う。数日後、祭りに誘うためにタカラの家を訪れた翔太が目撃したのは、刑務所帰りの父親から激しい暴行を受けるタカラの姿だった。とっさに止めに入る翔太、そして逃げ場のない現実に絶望してたたずむタカラ。翔太はタカラの手を取り、夏の街の中へと駆け出していく。

2020年製作/111分/PG12/日本 配給:東京テアトル

 

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ポスターのビジュアルが美しい

冒頭、東京でオレオレ詐欺の受け子をする村上虹郎。

本業は劇団員だが、どこか心ここにあらずで演劇に集中出来てない様子が稽古に見て取れる。

その劇団が和歌山の高齢者の施設に演劇指導のボランティアに行く。

虹郎演じる翔太はその町の出身のようだ。

芋生悠演じるタカラはその高齢者施設で働いている。

あとでわかったことだが二人は同じ高校出身だ。

二人の人物描写がしばらく描かれたあと、ある事件が起こり、二人の逃避行が始まる。

とにかく走る。

あてもなく走って逃げる。

 

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芋生悠は運動神経バツグンらしい。走るフォームが安定しすぎて監督に崩してと言われたとか。

 いい映画だった。

切なくて切なくて。

映画そのものにはつっこみどころも多いし、脚本に粗もある。

完成度が高いという作品ではない。

 

芋生悠が素晴らしい。

主人公タカラ、不遇な境遇で育った彼女がリアルだった。

台詞はなくても表情と存在感。

演じるとはこういうことか、と21歳の女優にマンツーマンで教わった気がした。

(観客一人なのもので)

二人が、たぶん永遠の別れになるだろうというフェリー乗り場のシーンがある。

スローや長ゼリフや、もっとケレン味をきかせてもいいシーンだが、抑制されて、意外にもあっさり終わる。

ここで終わってもそれはそれでいい。

エピローグがある。

そうか、とわかる。

あの別れをクライマックスにしなかった。

切ない。

その後のエピローグで数年後の翔太の暮らしが描かれる。

ある仕掛けで高校時代に撮った自主映画に翔太が映される。

過去が再現される。

あのフェリー乗り場のタカラがオーバーラップする。

高校時代からタカラは翔太のことが…。

独りよがりの男目線かもしれない。

タカラにとってあの数日間の逃避行は生涯もっとも幸福な日々だった、と気がつく。

あからさまにそう思わせない芋生悠がいい。

タカラが笑ったのはもしかして最後のフェリーターミナルのときだけだったのかもしれない。

そう思うとあの台詞…も。

「わたしたち駆け落ちしてきたんです」とタカラが嘘をつく。

あ、と気がつき泣きそうになる。

 

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舞台であり、ロケ地は和歌山の御坊。

紀州鉄道の乗り場で出てきてすぐにわかった。

紀州鉄道は御坊から西御坊、わずか5つの駅のあの短い路線しかない。

2年前、セルジオと青春18きっぷで湯浅と御坊へ行った。

あのとき終点の西御坊から歩いていった煙樹ヶ浜を二人が歩くシーンがあった。

和歌山市内もよかった。

和歌山の夜はどこか東南アジアの都市のような色彩で映されていた。

マニラとかハノイとか台北とかを舞台にした映画のよう。

題名のソワレは夜会、演劇の夜の公演を指す。

逃避行が深まるにつれ夜のシーンが増えていく。

真夜中の「娘道成寺」のふたり芝居。

紀州の道成寺は御坊のひとつ手前の駅にある。

南紀を舞台にした映画は多い。

血縁の深さと南洋を思わせるおおらかさが濃い。

意外と和歌山、紀北、紀中が舞台になってる映画は少ないように思う。

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東南アジアの街を思わせる和歌山の夜

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ソワレ=夜会です。

ダブル主演の村上虹郎くんと芋生悠さんの二人はもちろんメジャーじゃない。

観客が初老のおっさん一人というのはあまりに申し訳なかった出来の映画でした。

脇役の女優、母役の石橋けい、梅干し農家の江口のりこもよかった。

 

ポスターのビジュアルも素晴らしいです。

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 余談ですが…「ソワレ」という言葉を思えたのは演劇ではなく喫茶店の名前です。

京都の木屋町にある古い喫茶店に「フランソワ」と「ソワレ」がある。

青い照明の喫茶店、まだ営業してるだろうか。 

 

以下は芋生悠について少し。

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