脚本家の山田太一さんのエッセイで読んだ一節を思い出す。 7年前の日記、僕は55歳だった。 山田太一の「六十代」というエッセイはこんな書き出しで始まる。 年齢が、面白い。当たり前だが、三十代は三十代になれないと体験できない。よくも悪くも二十代には想像もしなかったことを実感する。発見する。四十代にも、五十代にも、その歳になってはじめて自分のものになる思考、発見、経験、感慨がある。 このあと、高橋新吉の「無意味」という詩に触れて短いながら読み応えがあり面白かった。山田太一はすでに7…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。