ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2019/7/30 Tues. 「ちょうどよくしあわせなんだ」

きょうは朝から編集作業の一日。

今日までいろいろとまとめ方を考えてはいたが手探りのほぼノーアイデアで突入する。

要するに高をくくっているのだが、他人に支配されていないという一点で幸いだ。

この手の総集編を作るのはこの4年間続く番組をどれだけ見て記憶しているかが肝。

そこだけは自負があるから、と自分を自分を誉めておだてて、楽しんでいると思え。

 

いきなり暑い。

朝は涼しいというのは6時前に起きないとダメだ。

7時台には空気はあったまって新鮮さは失われている。

京橋駅南口から会社までわずか250mくらいだが炎天下。

距離はあってもプロムナード(屋根付き通路)で行く。

日射しは避けられても距離は3倍くらいあるのでどっちもどっちか。

9月、新社屋になったらこのルートでツイン21の内部を通って出勤するのだ。

その予行演習みたいなもの。

気候が涼しければケヤキ並木を歩いて行くのだが。

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きょうは編集チェックと自分の編集のダブル体制だ。

この現社屋のライブラリーもあと一ヶ月の運用となる。

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朝倉かすみ「平場の月」読了。

この本は忘れがたいものとなった。

五十代の恋愛小説、とくくってしまえば魅力が伝わらないと思う。

今週の編集作業が終わったらじっくりと主人公のふたりについて書いてみたい。

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目次の各章のタイトルはすべて須藤葉子という女性のセリフだ。

僕はこういう話し方をする女性と会ったことがない。

読み終えてからこのセリフを思い出す。

とたんに胸が締めつけられるような、目頭が熱くなるような。

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3ページを残して吉野家へ入った。

もう須藤葉子は死んで数ヶ月が経っている。

「ちょうどよくしあわせなんだ」

最後は吉野家のカウンターで牛皿で冷酒を飲みながら…という気分だった。

これくらいがちょうどいいと思う。

もし収入が減って自由に使えるものが少なくなってもこれくらいの贅沢はしたい。

かの団鬼六先生も晩年に吉野家通いをしていたと記憶する。

 

帰りにマンダイへ寄って神の河のミニボトルを買った。

最近はウヰスキーばかりだったけど口当たりマイルドなこんな麦焼酎もいい。

「ちょうどよくしあわせなんだ」

これもそのリストに入れたいな。

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