ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2018/10/19 日帰りバス旅行

頭の傷も少し癒えてきた。

月曜日に病院へ行ってから3日間ずっと自宅静養だった。

単純作業は深夜までしたけど出来るだけ身体を休めるようにした。

傷は癒えても左目の内出血は残っている。

顔にバンドエイドを2つ、ひとつは縫い目隠し、ひとつは青あざ隠し。

 

そもそもは秋の山登り、九重連山と筋湯温泉へ行く予定だった。

転落事故でどこも行けなくなってヒロに申し訳ない。

以前からヒロご所望の展覧会につき合おうと日帰りバス旅行を目論む。

 

バスに乗って名古屋へ行く。

電車に乗り継ぎ、故郷のまちの美術館で金魚絵師の展覧会を観た。

数百尾の金魚たちが美術館を泳いでいた。

コメダ珈琲でシロノワールを半分こして美味しい珈琲を飲んだ。

名古屋に戻り地下街の山本屋で瓶ビールを飲んで味噌煮込みうどんを食べた。

ふるさとの美術館と名古屋めしの日帰りバス旅行。

またバスに乗って、夕日を追いかけて大阪へ帰った。

 

金魚の絵を見に行く。

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透明なアクリル樹脂の上に金魚の画を描く。

しだいに立体的に見えるように描き重ねるようになる。

樹脂を流しては固まるのを待って描く。

上から観ると立体化した金魚が泳いでいる。

 写真をクリックすると拡大します。https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/shioshiohida/20181019/20181019112827_original.jpg

 

 そんな手法を生み出した自称 金魚絵師の展覧会。

ヒロが「日曜美術館」のアートシーンというコーナーで知った。

平塚の美術館でやってた展覧会、次はなんと刈谷市美術館だった。

写真をクリックすると拡大します。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/shioshiohida/20181020/20181020001026_original.jpg

 

深堀絵師の公式サイトにこんな手記がある。

金魚養画場 美術作家 深堀隆介オフィシャルサイト RIUSUKE FUKAHORI Official site

ある日、「ああ、もう美術なんてやめてしまおう。」と思った。
自室で、寝転がったとき、ベッドの横にあった小さな水槽が目にとまった。
そこには7年前に夏祭りですくってきた金魚が1匹いた。

名前はキンピン(メス)。
たいして可愛がりもせず、粗末に扱ってきたため、水も汚れてフンまみれ、

しかし彼女は生き続け、20cm以上になっていた。
僕は、水槽のふたを開け、彼女を上から見てみた。

そのとき、僕の背筋がゾクゾクっとした。
汚れた水の中で、赤く光る彼女の背中は、怪しく、そして最高に美しかった。
「この子がきっと僕を救ってくれる。」
そう信じて、赤い絵具を取り出し彼女をモデルに筆を走らせた。

楽しい!楽しい!楽しい!そして、あっという間に金魚の大群が生まれた。

〈これだ!〉 
探していた答えが、ヨーロッパでもなく、アメリカでもなく、まさにこの部屋にあった。

僕は、この日の出来事を「金魚救い」と呼んで大切にしている。

 

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www.youtube.com

朝6時起床、JR西ノ宮6時59分の快速電車で大阪へ出る。

JR大阪駅のバスターミナル7時30分発名古屋行きに乗る。

往復割引で一人4660円、片道だと2330円と格安。

今は新名神を使うので片道3時間ほどで名古屋に着く。

ほぼ満席に近い。

新幹線で行くと6000円以上なので往復料金より高い。
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千里中央を過ぎてから朝ごはんタイム。

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4席仕様で狭くテーブルもないので食べにくいですが。

こんなときはサンドイッチかおにぎりだけのがいいかも。

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途中、甲南PAで一度だけ休憩がある。

信楽を少し過ぎた丘陵地のパーキングエリア。

のどかで、お弁当はここで食べたかったな。

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10分〜15分の休憩です。

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名古屋駅の新幹線口に着く。

東海道線で410円で刈谷着。

青春18きっぷの使えない時期は高速バスが一番安い。

(西宮〜刈谷往復 青春18きっぷで2300円、高速バスとJRで6080円)

 

刈谷駅から美術館まで歩いて10分圏内。

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900円払って入る。

このフロントと平成しんちう屋で写真撮影可能とのこと。

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壁一面に大きな金魚。

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 写真を撮っていいゾーンがここ。

“平成しんちう屋” と題された展示室。

江戸時代、上野にあったという金魚屋を再現したものであるらしい。

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おびただしい金魚の数に先ずは圧倒される。

これを一人で手描きで描いたのだ。

金魚に救われた絵描きだもの。

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一尾一尾、ひれや尾を描き、樹脂を流し、胴体を描き、また樹脂を流しこむ。

水面に表情をつけるのも樹脂の流し方次第だ。

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渦を巻く。

真ん中の波紋もリアルだ。

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季節は春だ!

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美術館は立ちぱなしで疲れる。

駅まで歩きコメダ珈琲店に入る。

ヒロはコメダ=名古屋という認識がなかった。

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僕も、実は、食べたことがなかった。

シロノワールのミニをおただく。

熱々のデニッシュに冷たいソフトクリーム。

シロ=ソフトでノワール=焼いたデニッシュなんですけどデニッシュは茶色ですよね。

ブラックで味わう専用の 金のアイスコーヒー が美味しかった。

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大垣行きの新快速で名古屋へ戻る。

14時前、エスカの山本屋へ行く。

並ばずに座れた。

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ご飯が欲しいところだったが瓶ビール(キリン)をつけたので我慢する。

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名古屋駅周辺を少し歩き時間をつぶす。

当初は姪のミカの職場をひやかそうと思ってたのだが少し時間が中途半端だ。

夕方、遅めのバスが満席だったので今回はその魂胆は流す。

名古屋駅15時30分発のJRバス、同じルートで帰阪す。

帰りはぐったりとしてほとんど眠っていた。

甲南サービスエリアで降りたらひんやりと寒かった。

18時半に大阪着、西宮に帰る。

 

きのうヒロが作り置きしておいたハヤシライスが夕食。

「きょうの料理」のレシピできのこたっぷりのハヤシライスです。

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夜、焼きりんごを作る。

レシピは松浦弥太郎の「くらしのきほん」より。

ベイクドアップルはこんなふうに ほっぺが落ちる 焼きりんご - くらしのきほん

  

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高速バス、金魚絵師、ふるさとの美術館、コメダ珈琲、山本屋の味噌煮込み、

「きょうの料理」のハヤシライス、「くらしのきほん」の焼きりんご。

そんな一日でした。