ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2016/11/9 ドナルドvsヒラリー

朝、走り始めたのが10時過ぎ。

30分間走り続けようと海辺の周回コースを選択。

キロ6分超えのペースだと自宅に戻るまで40分近くかかることがわかった。

距離にして6キロほど。

六甲から季節風が吹き下りてくる。

海面が波立っている。

雲の動きが速い。

ああ、冬ってこんな感じだな、と空を見ながら走った。

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   走っているときに頭に浮かぶ考えは、空の雲に似ている。
   いろんな形の、いろんな大きさの雲。
   それらはやってきては去ってゆく。
   でも、空はあくまで空のままだ。
   雲はただの客人にすぎない。
   通り過ぎ、消えてゆくものだ。

 

   暑い日には暑さについて考える。
   寒い日には寒さについて考える。

 

   辛いことがあった日には、
   いつもより少し長く、
   少しキツく、
   一周余分に走ることにしている。
   そして、あとにただ、空だけを残す。 

 

        (村上春樹「走ることについて語るときに、僕の語ること」)

 

 山の紅葉はイマイチだったけど里の色づきはそれなりに悪くない。

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北の国からやってきた連中もこれくらいの北風では日なたぼっこ。

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砂州をあるく。

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肌に冬を感じた日、走り終えて帰ると食卓に茶碗蒸し。

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午後イチで淀んだニュース斑会。

テレビやネットでアメリカ大統領選の開票速報がトランプ優位を発信する。

ヒラリーは攻撃権が奪えないままゴールゾーンまで追い詰められる。

予想に反して、というかメディアの予想は当てにならないことがまたしても証明された。

願望、楽観? 放漫、尊大なのはドナルド・トランプではなくマス・メディアだったのかも。

まるでコメディ映画のようなシーンだけど…笑えない。

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かといって僕らが、僕が、彼らが望んでいたのは彼女なのか、それも疑問。

オバマ就任で沸いてから6年間で世界は目まぐるしく動き、停滞した。

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メキシコ国境に壁をつくると公言していた候補が当選した夜になぜかメキシコ料理で飲む。

有志を誘って8人で天満市場の墨国回転鶏料理と銘打った屋台風の店。

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大きなトルティーヤで包んで食べる。

ビールを飲みつつ2つも食べたら腹が膨れた。

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若者も中年もテキーラ飲んで盛り上がる。

龍神いじり、ダーヤマの初フル惨敗いじり、うーやんいじり。

最後はキングの愚痴で締める。

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22時過ぎに帰宅。

トランプ大統領誕生をヒロが暗い顔で心配する。

ブッシュだって6年も大統領やってたんだ、と慰めても通じない。

バーニー・サンダースの声明がFacebookでシェアされた。

原文と翻訳が載っていた。

 

“Donald Trump tapped into the anger of a declining middle class that is sick and tired of establishment economics, establishment politics and the establishment media. People are tired of working longer hours for lower wages, of seeing decent paying jobs go to China and other low-wage countries, of billionaires not paying any federal income taxes and of not being able to afford a college education for their kids - all while the very rich become much richer.”

“To the degree that Mr. Trump is serious about pursuing policies that improve the lives of working families in this country, I and other progressives are prepared to work with him. To the degree that he pursues racist, sexist, xenophobic and anti-environment policies, we will vigorously oppose him.”

 

没落しつつある中間層は、病んでおり、支配層の経済、支配層の政治、

支配層のメディアにうんざりしている。

ドナルド・トランプは、この中間層の怒りをうまく利用した。

労働時間は長くなり、賃金は引きさげられており、実入りのいい勤め口が中国その他の低賃金国へと移転されていくのを指をくわえて見送り、億万長者たちは連邦所得税をまったく納めず、自分の子供たちに大学教育を受けさせる余裕がないということに、人々はうんざりしている。

最富裕層がますます富を増大させている一方で、こうしたことが生じているのである。

トランプ氏が、この国の勤労家庭の生活を向上させる政策を真摯に追求する程度におうじて、私やほかの進歩派は、彼と共闘する意思がある。

〔一方で、〕彼が、人種差別的、性差別的、外国人排斥的、環境破壊的政策を追求する程度におうじて、われわれは全力を挙げて彼と戦うつもりだ。