朝ごはんを食べようとしたとき、義歯(部分入れ歯)が見当たらない。
あれ? いつもなら洗面所に置いてある専用容器に入ってるはず…。
たまに自分の部屋で外して小皿の上に置いたりするが、そこにもない。
もしかして、きのう神戸で吞んだときにどこかに忘れたか?
台湾料理屋か、イングリッシュパブか、ジャズのライブハウスのトイレか?
だとしたら…いや、考えにくい。
外では滅多に外さない。
酔ってたせいでそれすらも忘れてるのか。
いったん諦めて食べようとするとヒロが、ちょっと待って、と立ち上がる。
さっと風呂場へ行き浴槽の蓋を開ける。
数秒後、 あったよ! との声。
僕の分身が湯の底に沈んでいた。
つくづく思う。
彼女はよくもこんな入れ歯じじいといっしょに暮らしているものだと。
きのう、武庫川の河原で石を拾ってきた。
つけ義春の「無能の人」にある一編「石を売る」を思い出した。
地層の縞模様が入っている。
砂岩の層と泥岩の層。
堆積岩。
タービタイト(turbidite)というらしい。
ネットで調べただけのいい加減な情報です。
鵜呑みにしないようにね。
一応、大学では地理学専攻でした。
ペーパーウエイトにしよう。
菜の花が咲く河原で石を拾う。
メモ えびすカット 食堂無料開放 からだ重い 無理は禁物 編集チェック
企画書 吉吞み グエンくん