年イチの恒例、奈良天理市の玉戸さんを訪ねる。
「すき焼き、ごちそうするからさ。珈琲豆くれよ。」
電話でそう言ってた玉戸翁、御年七十、でしたが…。
「昨日さあ、オレ体調悪くて、買い物行けなかったんだよ。
すき焼きの材料買ってないからきょうはこれでも食べてくれ。」
食卓には 柿の葉寿司 があった。
8時過ぎにマンションを出る。
珍しく近所のスターバックスでモーニングコーヒー。
札場筋店のサンルーム、早めの朝は写真のように誰もいなくて居心地がいい。
午後近くなっておばちゃんグループやバカップルが一組でもいたら空気が変わる。
玉戸さん宅の最寄り駅はJR桜井線の長柄駅。
乗り換え案内で最安ルートを探す。
西宮からずっとJRを使うより途中で近鉄を入れた方が少しだけ安い。
JR西ノ宮〜京橋経由〜JR鶴橋 近鉄の大阪線に乗り換えて桜井まで。
桜井からJR桜井線で北上する。
調べたら去年5月に行ったときも同じルートだった。
一昨年は近鉄奈良線で奈良まで行き、市内を歩いてJR奈良、桜井線を南下して長柄駅。
それ以前は奈良からブロンプトンで往復してた。
長柄駅です。
無人駅ですがきれいに整備されてます。
山辺の道の案内図がある。
春になって緑と花の季節に歩いてみよう。
駅の東側に山が横たわる。
その麓に「やまのべのみち」が南北に繋がっている。
正面は龍王山(標高586メートル)があり、その南側には三輪山が連なる。
龍王山には中世から山城があったが織田信長に焼き払われた。
今は天理市だが、周辺の町村が合併してその名になったのは戦後のこと。
以前は大和郷と呼ばれていた地域。
わ、白菜だ。
古い街道筋に玉戸さん宅はある。
なぜか玄関が半開きになっている。
ウェルカムの意味だろうか。
玉戸翁はいつもの台所兼食卓にいた。
そこで冒頭に書いた会話。
きょうはすき焼きは無し。
すき焼きが食べたかったわけではないが朝は軽くしてご馳走に備えてきたので拍子抜けする。
代わりにと箱から柿の葉寿司を出して皿に並べてくれた。
缶ビールで乾杯する。
柿の葉寿司なら日本酒がいいなとねだる。
冷蔵庫から「風の森 純米吟醸」が出てきた。
嬉しい。
御所の油長酒造の地酒。
この「風の森」という名前はメルヘンを気取ったわけではなく御所に実際にある地名なのだ。
風の森は文字通り風の強い場所であったらしい。
玉戸さんによると石炭を掘っていてそのあたりにたたら場があったのでは、とのこと。
この神社に一度行ってみたいものです。
そんな話をしながら吞む。
旨い。
珈琲豆とヒロの作った五目おこわを渡す。
珈琲豆を見て玉戸さんは残念そうに言う。
「神戸の豆じゃないのか?」
持って行ったのはグリーンコープで買った東チモールの豆とカルディで買ったマンデリン。
前回、「ゆげ焙煎所」で買った豆を持っていき、それが気に入ってたのだという。
申し訳なかった。
それにしても部屋が寒い。
玉戸さんは慣れているのか石油ファンヒーターを消そうとする。
木造一軒家はこんなものなのだろう。
鉄筋のマンションは密閉度が高いので冬はあたたかい。
昔はもっと寒くてもいくらでも耐えられたのに。
メモ 一直線理論
サッポロ五輪 バイアスロン 穴掘り 浅間山荘 編集
自分の世界に寄せる
手作りの三輪車 出雲伊勢平城京 鹿島香取富士山伊勢奈良朝
玉戸さんが天理に戻ったのは僕と同じ年齢のころ
50前後で奥さんを亡くし、そこから10年ほど京都の銀閣寺に住んでいた
メモ 長柄から歩く 近鉄天理から西大寺
ラグビー酒場 金輪&後藤 100m13秒台 7時10分
ダッシュ王 平蔵 息子が花園優勝