ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2017/2/13 「おいしいものって、いっぱいある」

ったく、寒い季節に生まれたもんだな、と思う。

今日はなんとか7時台に起床、少しだけ一日を長く使える。

 最近、ハマっている「ほぼ日」の言葉、きょうは2つ刺さった。

 

よく思うんですけど。

「なにをしたらいいかわかってる」けれど、

なかなかそれを始められない、という問題は、

ほんとはもう解決しているみたいなものですよね。

運動不足で身体に影響がある人は、運動すればいいし、

虫歯が痛んで困る人は、歯医者さんに行けばいい。

 

     (糸井重里「ボールのようなことば。」より)

そうか、でも問題は別のところにある。

本当のところ自分は「なにをしたらいいかわかっている」のだろうか?

そうか、これはそういう人に向けたことばではないのか。

でもね。

「なにをすればいいかわかっている」ことは誰にでも2つ3つはあるよね。

それから始めたらいいのかな。

それらを✅️済みにして、そのあと、新しい「なにか」を見つけたらやればいい。

 問題はわかってる分に手をつけないからだ。

 

あなたがいま、

「おいしいものって、いっぱいある」と感じているなら、

あなたの運気だか好不調だかの波は、いいんです。

大丈夫だったんだ。

バイオリズムが低調だと思ってたときも「いっぱいある」と感じてた。

気のせいだったのだ。

 

で、きょうの美味しいもの。

毎朝毎朝、手のかかるものを作るね。

感謝しかない。

豚肉と薄揚げのはりはり、卵焼き、茄子の油炒めに生姜醤油、しじみの味噌汁。

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いつもよりちょっと早めに家を出る。

きょうはいつものコートではなくユニクロのウルトラライトダウンを着ていく。

ユニクロかぶりはあるけど黒無地だし軽いし十分にあったかい。

いつもの通勤自転車ではなくGiant ロードバイクで行く。

寒がりになって、最近、厚着が過ぎる。

これくらいがいいのだ。

でないと抵抗力が失われる。

 

東急ハンズ、マツモトキヨシで買い物をする。

左足のタコだかマメだかが痛む。

去年も今頃から春にかけて痛風も含めて痛みに悩まされた。

放置してたけど治らず6月に皮膚科に行くとあっさり痛みがとれた。

イボコロリの成分の入った救急絆創膏(バンドエイドはJ&Jのブランド)を買う。

マツモトキヨシには免税専門のレジがあった。

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2017/2/12 少なくとも

川上宗薫はガンに冒されて病の床につくと最期に散歩を望んだという。

散歩さえ出来れば他に望むものはない、と書いた。

アメリカの作家レイモンド・カーバーに「少なくとも」と題された詩がある。

おそらく病の床にあるか、老いて歩くこともままならない詩の書き手(カーバー本人かも)は、

もう一度だけ早起きしたいと望んだ。

 

もう一度早起きがしたい。夜が明ける前に。

鶏も起きる前に。

冷たい水で顔を洗って、机に向かう。

空が明るくなり、近くの家の煙突からけむりがのぼり始める。

岩場に波がくだけるのを見たい。

一晩中、その音を聞いたことはあるが、聞くだけではなく見たいのだ。

(中略)

わたしは、欲ばりに思われたくない。

今でも十分に満ち足りているのだから。

でも、少なくとも、あともう一度、早起きがしたい。

そして、コーヒーを持っていつもの場所へ行き、待つとしよう。

ただ待って、何が起こるかを見ていたい。

 

      (レイモンドカーバー詩集 黒田絵美子 訳)

三十代のころからなぜかこの詩に惹かれた。

カーバーの住むアメリカ北西部の美しく寂しい海沿いの風景が目に浮かんだ。

早起きするのは辛いけれど、午前5時の世界は特別なのだ。

まだ汚れてない生まれたての世界。

 

きょうも早起きが出来なかった。

というか確信犯でしなかった。

睡眠時間は足りているはずなのに。

そうだ、きょうはパンを買ってきてくれと頼まれていた。

買い物、散歩、JOG&WALK となる。

梅が咲く夙川でスクワットをする。

もし自分が病の床につくようなことがあれば、と想像する。

夙川沿いの桜並木、香櫨園浜の砂嘴、芦屋の運河、燦めく海に浮かぶ水鳥やカヤック。

それをずっと見ていたいと思うのだろうな。

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日曜営業の「オンコーアンマタン」でパンを買う。

ライ麦の入ったバケットとペザンスという食事パン。

ガレットデロワというパイ生地に、アーモンドクリームを挟んだお菓子を一切れ買う。

で、きょうはウエスタンスタイルの朝食。

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ニュースデスク2日目。

今日も関西発のニュースはなし。

Jリーグのニュース、今後は関西で行われている試合も東京で作ることに決まった。

全ての試合でDAZNの配信がキー局に集まるのだ。

中央集権は今に始まったことではないし、別に驚かない。

プロ野球だって今にそうなるかもしれない。

 

今日はフロアに誰もいない。

僕と学生バイトだけ。

TO-DOはあるのだけど今日は確信犯でサボることにする。

ずっとテレビを見ていた。

NHK特集のアーカイブ「鶴になった男〜釧路湿原タンチョウふれあい日記〜」〜

ドラマ「A LIFE 愛しき人」のダイジェスト〜スキージャンプSTV杯の中継

〜卓球 平野美宇の「アスリートの魂」〜女子アイスホッケー日本対ドイツの中継

〜SASUKEの女版KUNOICHI

 

卓球 平野美宇の「アスリートの魂」を観た。

石川佳純との日本選手権決勝のシーン、結果を知ってるのに目頭が熱くなった。

リオに出場出来なかった思いがあり、中国スーパーリーグでの武者修行があり、

自らの卓球を超攻撃型に変える決断があり、バックハンドのクイックネスを磨き、

16歳は日本選手権に臨んだ。その顚末がしっかりと描かれていた。

変化球は一切なし。

直球の魅力があった。

しっかり取材して小細工無しに見せるスポーツドキュメントの王道だった。

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中国で何日も取材出来るのは予算があるからだ、我々には無理、という声が聞こえて来そう。

でも、海外取材出来たらこれが作れるかというのは別問題なんですよね。

5分や10分のミニ企画で光るものを見せられない制作者はどれだけ取材しても同じだと思う。

自戒をこめてそう思う。

WEBページを見たらこの番組のディレクターは日テレアックスオンのスタッフだった。

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2020eye アスリートの魂 | Tokyo2020 NHK情報サイト | NHK

 

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2017/2/11 早くうちへ帰ろう!

また寝坊する。

昨日ライブのあと、遅くまで立ち吞みしてて、帰ったのは日付変更線を越えていた。

確信犯です。

昨日も書いたけど、もう還暦なのだから、もう少し早くおうちに帰ろう。

朝の時間を大切にしたい。

一日が始まったばかりの、追いこまれてない、ゆとりある時間。

起きて、トイレへ行き、珈琲を飲んで、メールを読んでたら、

すでに9時過ぎなんてのは一日がもったいない。

ジョギングに出る時間が遅くなり、今日なんて逡巡したあげく止めてしまった。

罪悪感とともに昼が来た。

サラリーマンじゃないけど「サラメシ」みたいだ。

 

きょうは3つ。

できることの少ない日は、少なくなにかをする。

 

 

言いたいことが「10」あるなら、

それをとにかく「1」にしぼって伝える。

 

 

アイデアがほしいときにも、

悩みがあるときにも、悲しいときにも、

そういえば、ぼくは「寝ちゃう」ことで凌いできました。

すごいでしょう!

もちろん、ただ眠いときも、ね。

 

      (糸井重里「ボールのようなことば。」より)

 

週末の土日はニュースデスク。

プロ野球のキャンプくらいしかなくて事実上 開店休業状態。

系列局への素材送りとかもらいとかで一日が過ぎる。

送りのIP回線のシステムがトラぶる。

土日とあって担当者がつかまらず(というか誰が担当者なのか?)、解決しない。

技術や撮影の人たちがバタバタと動いてくれてパソコンを再起動したら直った。

そんなことで今日一日が終わる。

 

ランニングのウエアとシューズは持ってきた。

7時半過ぎになった。

どうする?

1. 走って独酌。

2. 走らずに即独酌。

3. 独酌せずにレイトショー

 

走ればあとは絶対に気持ちいいのはわかっている。

寝坊に加え、2017年2月11日は何も出来なかった一日としてまた罪悪感が増す。

でも、寒い。

着替えも面倒だ。

 

    できることの少ない日は、少なくなにかをする。

 

そういうことか…。

ひとりで走った。

今宵は望月、夜景が美しい。

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amazonの古本マーケットで「散歩もの」を1円+送料で買って読んだばかりだった。

作者の谷口ジローの訃報にふれた。

享年69、死因は記されていない。

もう、あの絵で「孤独のグルメ」は読めないのか。  

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2017/2/10 満月寒夜憂歌咆哮

走りながら聞いていた Podcastで書評家の豊崎由美が言う。

「二十代や三十代のころに見た五十代なんて相当な年寄りだと思ったけど、

 いま思ったら、五十なんて若いですよ。」

五十なんて若い。

ホントにそう思う。

七十になったら思うのだろうか?

六十なんて若いよ、と。

今はまさか!と思うけど、きっとそう思うのだろうな。

自分が五十のときには、五十なんて若いよ、と思うなんて想像できなかった。

今なら言える。

鼻をならして、「ふ、五十なんて若けえよ!」 と。

 

若いうちは、できないことが多いからこそ、

できるようになるよろこびが、いっぱいあるんですよね。

 

        (糸井重里「ボールのようなことば。」より)

 

確かに五十代には毎年のように出来なくなってしまうことが増えていく。

そんな時代でも、たまにだけど、新たに出来るようになることがあればいいなと思う。

 

人間の一生というのは、もう、食わず嫌いの連続だよ。

 

     (糸井重里「ボールのようなことば。」より)

 

そこまでの人生で馬鹿にして遠ざけてたものをやってみるのも手だ。

ゆるいマラソン仲間なんて作ったのも成り行きではあるけれどそんな思いからだ。

 

 

起き抜けの六甲山。

きょうは山頂部分にスポットが当たって白き山になった。

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ロウバイはほぼ満開。

この庭の前を走ると芳しき甘き香りが鼻腔をくすぐる。

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今日は海のキラキラ度が高い。

光と風の演出。

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いつもの風景に雪をかぶった山が加わる。

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キンクロハジロの家族。

親子と兄弟だろうか。

キンクロハジロ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動

これを撃って食べた人のリポートを読む。

雑食性なので肉は臭いが強く不味いらしい。

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2017/2/9 終わらないと始まらない。

ラスト一週間がもう5日間しか残っていない。

つめたい雨が降っている。

夜半はみぞれだったかもしれない。

もうすぐ五十代が終わるってのにみぞれなんか降るなよな。

雪だったらいいのに。

音もなく舞い降りる雪だったら…。

きょうは走らない。

 

よいことわるいことに関係なく、

終わりということを考えるのは、

必ずなにかのはじまりです。

 

    (糸井重里「ボールのようなことば。」より)

 ブラウザーのsafariが気持悪いポップ広告やリダイレクトに冒されて使いづらくなった。

苦肉の策で別のブラウザー Firefox に引っ越したら意外と便利でサクサク使えた。

こういうのってなんだか人生みたいだな、と思う。

終わらせないと始まらない。

それが偶然でも、必然でも。

 

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午後になって小止みになったので駅まで自転車で行けた。

編集のチェックを済ませて資料をコピーしたらやる気がなくなる。

もう少しだけ先延ばしにしよう。

一昨日の日記に引用した言葉が背中にちくりと刺す。

5時過ぎ、天満の「寅屋」に立っていた。

ぎゅうぎゅう詰めのカウンターでダークダックス立ちしながら3冷ホッピーを飲む。

なかなかキャラの濃いおばちゃんの差配で注文する。

モツ煮こみ、サガリをわさび醤油で、アブラをタレで、それと軟骨チャーシュー。

軟骨チャーシューを頼むと「あ、ナンチャね」と言われた。

どれも旨い。

天羽ハイボールと葡萄割りを飲む。

ほろ酔いで店を出ると駅舎の前に放置自転車が積まれていた。

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池田町方面を流し、天神橋商店街に古くからあるうどん屋で熱々のあんかけ蕎麦。

扇町公園をトラバースし、神山町のアフターアワーズ、今年初めてかな。

大介さんの話、加川良の話、あれやこれやと昔話。

阪急東通り商店街のアーケードを歩く。

僕らが知ってる店がほぼ消滅している。

ここにLPコーナーがあった。

ここにバンビがあった。

ここに珍しいウイスキーを置いてる酒屋があった。

いまは風俗と風俗案内所とオオバコの居酒屋とカフェまがい、バルまがいの店ばかり。

残っているのは王将だけか…。

 

 iMacは23時までにオフる、というのが自分ルールだけどなかなか守れない。

そもそも帰宅が遅いのが問題だ。

仕事やレイトショーのときは仕方ないにしても飲食では21時までには帰宅しよう。

なんたってもう還暦なのだから。

 

なんでこのCMの動画にたどり着いたのかは忘れた。

少女時代の池脇千鶴の家を売るという複雑な思いを表現する演技が凄い。

この少女が十数年後「そこのみにて光輝く」であの素晴らしい汚れ役を演じるのだ。

下の妹役は井上真央だそう。

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